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( 2013年8月 ) |
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5月末に東日本大震災で甚大な被害を受け、多く
の犠牲者を出した陸前高田市の視察に行ってまいり
ました。奇跡の一本松がある所でもあります。
津波による被害は人的被害が総人口24.246人に
対して、死亡者数2,199人、行方不明者数14人で市
民の約1割の方々が亡くなられたことになります。
また、被災戸数が約3.368戸で、庁舎、各種施設、
小中学校等、多くの公共施設も全壊の被害を受けま
した。
現在、陸前高田市震災復興計画が策定され、平成23年〜25年の3年聞を復興基盤整備期、平
成26年〜30年を復興展開期として定めています。計画策定の趣旨には、東日本大震災の猛威や
恐ろしい経験と津波防災、減災への教訓を謙虚に受け止め、一刻も早く仮設居住を解消し、被
災者の生活再建を図るとともに、地域産業の再生と発展を自指し、市民が安心して暮らし、働
くことのできるまちづくりに全力を挙げて取り組む決意、また、将来に向けての希望と夢と安
心の持てる復活ビジョンを示し、市の創生と活力向上に繋がる陸前高田市復興計画を策定し、
多くの方の協働、連携による市の復興を実現するという目的が述べられています。
具体的な事業としては、防災集団移転促進事業として、各地区、団地毎に事業計画を策定し、
高台後中心に移転先の用地取得、移転先の測量・設計・造成工事、住宅再建が進められていま
す。しかし、もともと高台の少ない土地であり、浸水の可能性のある土地を含めた復興計画は
不可避として、堤防の設置、その高さをどう設定するか、避難路の整備、防災教育等総合的な
取り組みが重要となっています。
私の印象では、まだまだ復興のスピードは遅いという感じを持ちましたが、数多くの政策課題
の中で、復興・再建という課題が薄れることなく、一刻も早く進むことを再確認した次第です。
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