視察レポート
三田市姉妹都市 ワシントン州キティタス郡エレンズハーグ視察
 2002.7.17 デイリーレコード紙記事(翻訳)
 深まる絆




(写真)火曜午後、キティタス郡コミッショナーのビル・ヒンクルさんと握手をかわす三田市市議会議員の関口正人さん。関口さん他代表団十数名がエレンハーグ市を訪れている。

日本の代表団キティタス郡に

パット・ミュアー
スタッフライター

一行はあの牛の彫刻が大変気に入っている。

姉妹都市提携10周年行事のため、日本の三田市の代表団18名が土曜日からキティタス郡を訪れている。今までのところ、一行のキティタス郡の印象は大変いい。広々とした大地、山々、限りなく広がる大空が気に入っているようだ。

「それにみんなあの牛だ気に入っています」と代表団のメンバーの岸本昭人さんが市内の通 りにディスプレイされたアラウンド・タウン・エクジビット(市街展示)の牛の彫刻について言った。三田市職員の上月研一さんがこれを通 訳すると、火曜午後、アンダーソン・ヘイ&グレイン社で昼食をとっていた両市の代表団は笑顔でうなずき合っていた。

昼食後、一行は日本に家畜用の干草を輸出している同社の施設を見て回った。ここでは和気藹々とした楽しい雰囲気の中で少し仕事の話になった。
「ここはビジネスになると思う。観光市場の拡大が常に頭にあるので、いつも観光スポットを探している」とペリー・ヒューストン、キティタス郡コミッショナ−は言う。

三田市の代表団は、記念祝賀夕食会、観光、博物館見学などの日程の中、エスプレッソの店にも立ち寄った。ヒューストンさんによると、そこでは珍しく通 訳の必要がなかったという。一行はコーヒーのメニューの名前を全て知っていたそうだ。

しかし、祝賀行事の最中でも、仕事のことは忘れられてはいない。
「今回の訪問は経済効果につながると実感している」とヒューストンコミッショナー。

「今までは代表団の訪問と式典の繰り返しだった。代表団が帰ってしまうと、姉妹都市交流は根本的には忘れられた。三田もキティタスも式典の内容を少しずつ改善しようとしたから、この交流が今まで自然に続いてきたようなものだ」とスタン・バセット、エレンズバーグ市長は言っている。

さらに充実した姉妹都市交流のために、キティタス郡に姉妹都市委員会を常設するという話しが持ち上がっている。セントラル・ワシントン大学に日本の交換留学生が通 い、干草のバイヤーが頻繁にキティタスにやって来る今日、もっと活発な協力関係を築くときが来ている、とバセット市長は言う。

「エレンバーグとキティタス郡の市民が日本人とその文化を理解し、一緒に知恵を絞ることが大切だ。日本人はエレンバーグにとって極めて重要な存在であるが、市民はそれにきづいていない。

芳倉研一三田市助役は、「観光、夕食会、美しい景色、そして勿論あの牛の彫刻など盛りだくさんの今回の訪問は、やがて姉妹都市の絆を深めていくことになる。価値観や文化背景が違う人々の交流によって、さらに親密な両市の関係が生まれ、同時に三田市民の生活がもっと豊かなものになる」と語った。

戻る

Copyright © 2002-2021 Sanda-Sekiguchi.Com All Rights Reserved.