視察レポート
三田市姉妹都市
ワシントン州キティタス郡エレンズハーグを視察
  (期間:平成14年7月13日〜平成14年7月19日)

平成14年7月。三田市姉妹都市である、アメリカ ワシントン州キティタス郡エレンズハーグへの海外視察の内容を、ご報告いたします。

右写真:
2002.7.17 地元、デイリーレコード紙で「深まる絆」という記事が取り上げられました。

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1.福祉施設(Elmview)視察
 1.エレンズハーグ市シニアセンター
 2.グループホーム
 3.障害者共同作業所
2.キティタス郡エレンズハ−グ(姉妹都市)視察
 1.エレンズハーグ市内視察
 2.キティタス郡内視察
 3.キティタス郡関連機関視察


福祉施設(Elmview)視察

エルムビュー(Elmview)は障害者の職業サービス、高齢者の栄養の指導の他、入居者サービスとして、生活支援、ホームケア、グループホーム、住居者集中サポートを行っています。


エレンズハーグ市シニアセンター

シニアセンターでは、エレンズハーグ市シニアセンター(高齢者支援センター)ディサービスの内容を説明して頂き、エレンズハーグ市の高齢者への生活支援の充実さを勉強させて頂いた。 三田市においても、今後高齢化が進むと考えられるが、今の内から高齢化問題を真剣に考えていかなければならない事を感じさせられた。

  エレンズバーグ市 市長と


グループホーム

グループホームは精神障害を持つ人が、一緒に生活を行っている住宅ですが、非常に充実した内容で共同生活をしながら、また、プライバシーを守ることのできるよう工夫がされていた。また、入居者とのふれあいで、何か暖かさを感じることができた。 三田市にグループホームがないが、今後考えていかなければならない問題ではないか。

障害者共同作業所

精神障害者の作業所を視察させて頂いた。 障害者の雇用支援を行っているとの説明を頂いた。支援の内容として、職場の開拓、斡旋、職業実習による技術修得、職場適応のための人間関係、コミニュケーションづくり等を行っているとのことです。きめこまやかな支援内容を勉強させて頂き、また、感心した。




キティタス郡エレンズハーグ視察

エレンズハーグ市内視察

  1. キティタス郡歴史博物館
    アメリカインディアンの住居の復元や開拓時当時からの生活用品などの展示の視察。

  2. デビット ビルディング
    1889年ニエレンズハーグ市で起こった火事の後建てられた建物で、復興の願いを込めて建物の上にはフェニックス(不死鳥)が飾られている。

  3. クライマー美術館
    姉妹都市提携10周年記念、きりえ、俳句作品展視察
    展示作品 
    きりえ作品8点(米谷ルリ子氏作)
    俳句作品8点(若森京子氏作)
    絵画作品(キティタス郡出身の芸術家ディクシ−・フェアバンクス氏作)
エレンズハーグ市は古くからキティタス郡の中心として栄え、現在でも郡内最大の都市として、政治、経済、産業の中心である。しかし、時代の流れとして大型ショッピングセンターの進出により、古くからの小店舗の存続問題が発生してきているとの説明があった。
三田市に類似した状況を聞くことにより、都市のかかえる問題は世界共通 の問題であると知り、また、考えさせられた。


キティタス郡内視察

  1. 空港の視察
    1943年に空軍によって作られた空港で、現在キティタス郡が管理及び運営を行っている。現在、滑走路が2本あり、50機の小型飛行機が利用している。その3分の1は飛行機学校所有の飛行機で、CWUの学生も訓練を受けて、パイロットの免許をとる学生がいる。3分の2は個人所有の飛行機である。(飛行機関連会社やパレット会社、トラック修理の会社など)。管制塔はなく、パイロット同士で無線で連絡を取り合って離着陸を行っている。これまでに事故はない。現在の収入のほとんどはビルの賃借料によるものである。

  2. ビジネスインキュベーター視察
    1989年に州、郡、市、民間の出資によりPhenix Groupという会社が設立された。新しくビジネスを始める人が独立できるための育成事業を行っている。会議室やコピーが共同で使えるオフィスを提供したり、安い金利で貸し付けも行っている。これまでに陶器や浴室関係商品の会社などの12の企業が育っていった。現在も8社が順番待ちをしており非常に人気がある。植物やオリーブオイルから石鹸や芳香剤、入浴剤を作っている会社の視察も行った。

  3. 4Hクラブのデモストレーション視察
    4Hクラブのメンバー(8歳〜16歳)による犬の歴史、家畜の育て方、盲導犬飼育、乾燥リンゴの作り方などについての発表を視察した。

  4. アンダーソンヘイ&グレイン会社視察
    乳牛、肉牛、競走馬のための干草を提供することが経営理念。アメリカ西部では餌は購入して餌育だけを行う農家が多い。1960年代〜1970年代にかけてティモシーヘイ(干草)が競走馬用の餌のブランドになった。現在、主な輸出先は日本である。

  5. Frontier Village(開拓村)の視察
    19世紀の終わりに、エレンズハーグにあった開拓時の建物(住居、学校、商店など)を所有者の寄贈により、カウンティフェア会場に移動させた。建物ごとに移動できないものは、解体して再度組み立てたものである。

  6. オルムステッド州立公園視察
    開拓当時の農家の様子や潅漑視察の視察を行った。
キティタス郡の歴史、現在の産業を知ることにより、三田市姉妹都市をより深く理解することができた。


キティタス郡関連機関視察

キティタス郡各部署及び、出先機関(福祉部、環境部、都市計画部など)の視察

ビル・ヒンクル キティタス郡コミッショナーのもと、詳しく庁舎内を案内して頂いた。
驚いたことに裁判所をはじめ鑑別所内まで視察させて頂いた。
大変勉強になった。

  郡庁舎


1889年のエレンズバーグの大火災からの
復興の象徴として建造
エレンズバーグ市の街並

エレンズバーグ市議会場

クライマー美術館
(キティタス郡内の鉄道)貨物車のみ キティタス博物館

郡飛行場 ビジネスパーク見学

ビジネスインキュベーター見学 (ロデオ会場)左側にカウンティフェア会場が見える

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