引き続いて、宮城県庁企画部長より宮城県における行政評価のしくみについての説明と質疑応答がありました。
宮城県では平成9年4月より、「新しい県政創造運動-宮城の行政改革」が始まり、現在まで行政改革の取組みが継続して行われています。県民満足度向上のための行政スタイルの確立、市町村や民間企業・団体等との新たなパートナーシップの確立、財政再建と成果
重視の行政システムの確立といった具体化方針を揚げ、
(1)県政サービス改革
(2)パートナーシップ改革
(3)事務事業システム改革
(4)人事・組織運営改革
(5)財政運営改革
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という5つの改革が進められています。
行政評価の導入、改善、定着はこの(3)の事務事業システム改革の中核として位
置付けられていますが、県民参加型評価システムとして、「政策評価」、「施策評価」、「大規模事業評価」、「公共事業再評価」、「事情箇所評価」の5つの個別
評価が導入されています。また、これら評価制度の運営のため、平成13年4月に「宮城県行政評価要網」、さらに平成14年4月には全国の自治体として初めての「行政評価条例」が施行されています。
「行政評価条例」では、県民の満足度等の把握、県民意見の聴取、評価書の作成、公表、評価結果の反映、議会への報告等が定められており、平成13年度の終りに第1回県民満足度調査が実施されました。調査対象と回収数は、一般
県民4,000名(回収数2,257通)、市町村職員852名(回収数802通)、有識者200名(回収数88通
)であったとのことです。平成14年度には、さらに、これらの評価内容を企画や予算へ反映する仕組みが進められています。
宮城県と三田市では当然予算の規模や事業の内容が異なりますが、三田市においても今後限られた予算の優先順位を決定する何らかの仕組みが必要ではないかと市当局にも働きかけており、引き続いて勉強してまいりたいと考えています。 |