4. ゆとり教育の評価と見直しに対する三田市の考え方について |
質問:せきぐち正人
|
|
・国のレベルでは、文部科学大臣が中央教育審議会で「ゆとり教育」を掲げた現行の学習指導要領の全面的見直しを要請し、審議会では新しい基本方策をこの秋までにまとめるとしている。
・知識の量や水準を抑えて、学習意欲や関心を重視する「新しい学力観」に基づいた取り組みは、学力の水準だけでなく、子供たちの学習意欲も低下させているのではないかという批判があり、また、昨年行われた国際調査における日本の顕著な学力低下が「ゆとり教育」と関わっているのではないかということも見直しの背景にあると思う。
・国で「ゆとり教育」の見直しが進められている中、三田市としては、どのように考えているのか。また、国・県の動向を受身的にとらえるのではなくて、市としての現時点での見解をお聞きしたい。 |
答弁:教育指導部長
|
|
・現行学習指導要領は、社会の変化を踏まえ、「ゆとり」の中で生きる力を育むことを基本的な狙いとしてきた。市としても基礎的・基本的な内容の確実な定着を図ることとあわせて両輪として進めてきた。
・「総合的な学習の時間」に地域の方を招いたり、多様な学習方法も取り入れながら、例えば、「母子茶」を出発点として学習をし、三田を愛する心を育んだり、環境学習に取り組むなど生きる力を育んでいると評価している。
・学習指導要領の見直しについては、国の審議を待つことになるが、審議会においても現行指導要領の理念や目標に誤りがないことは明言され、文部科学省においても「ゆとり」は「ゆるみ」ではないと言及されている。今後とも教科、総合的な学習の時間や道徳、生徒指導などの充実を通し子供達に確かで豊かな学寮を育む所存である。
|