せきぐちの議会報告

2004年3月 三田市議会定例議会
1.構造改革特区について2.三田市のビッグプロジェクトについて
3.吉川町との合併問題について4.市のリスク管理について
5.三田市の交通 量調査、渋滞対策、及び道路関連工事の状況について
6.教職員の指導について

 1.構造改革特区について

 質問:せきぐち正人

  ・構造改革特区とは地方自治体がそれぞれの独自性を主張し、政策を自らが構想し、提案する絶好の機会ではないか。日頃からアンテナを張り、地域の特性やニーズは何か、新しい取組み・事業は出来ないかなどを主体的に考える政策立案能力・構想力が問われている。

・構造改革特区に対して、三田市としてはどのような検討がなされたのか。これまで提案が行われなかったのはなぜか。今後提案の機会があるが、これに対してどのような方針で取組んで行くのか。

 答弁:企画財政部長

  ・これまで、市における重要な懸案事項を念頭に置き、事業推進にあたり、規制が障害になっていないかどうかについて検討を行ってきた。その結果 、今日まで提案を見送ってきた。

・第1次・第2次提案に対して、特区として基本方針で認められてきたものは79項目であり、今後これらについて調査・分析を行い、市として認定申請すべきであるかを検討するとともに、今月6月、11月に第3次、第4次提案の案内も予定されていることから、新たな特区構想の立案について、まちづくりの様々な分野にわたり検討を行っていきたい。

 2. 三田市のビッグプロジェクトについて
(1)三田駅前の再開発について

 質問:せきぐち正人

  ・先日、福岡県筑紫野市の生涯学習センターを視察してきたが、素晴らしい文化学習施設で、連日大勢の市民が集まり、活気あるスポット、市の名所になっている。

・駅前再開発に関しては、これまでの経緯や制約があると思うが、駅前再開発ビルを生涯学習センター・市民活動支援センターなどの公共施設として活用することを柔軟的に検討すべきと考える。

・現時点でも駅前再開発ビルの進捗状況、活用方針について、ご回答お願いしたい。

 答弁:助役

  ・仮申込のテナントに実情を説明し、方向が明確になるまで、細部交渉の継続を休止してきた。この間公共施設等の拡充等について、検討調査をすすめ、市としての基本的考え方を「市街地再開発促進対策特別 委員会」で報告・説明した所である。

・将来の財政負担を極力軽減していくため施設整備費の削減に取組む他、公共施設については、国の支援等が得られ、かつ、その整備が緊急を要するものとして、今具体的な内容について整備しているところであり、固まった段階で、議会をはじめ権利者の方々、地域住民の方々にもご協議しながら理解をいだいてきいきたいと考えている。

(2)市総合文化センターの状況について

 質問:せきぐち正人

  ・先日市より市総合文化センターの建物着工を先送りするという事業の見直しが行われた。

・これまでも三田市の中長期の財政状況について質問してきたが、突然財政状況が変わったわけではなく、十分に予想されたはずである。

・市総合文化センター建設が先送りされた理由、平成15年度にどのような検討を行うのか、これらの検討プロセスにおける市民の関与・参画について、どのように考えているのか。

 答弁:助役

  ・極めて残念であるが、今般 の厳しい財政状況、今後の財政見直しから当該施設の管理運営などに多大な経費を要することから、当初計画の平成15年度当初の本体着手を見送ることとした。

・今後、行政改革の取組みは「都市経営システム懇話会」を中心に議論を行い、その結論を踏まえ、実施時期の問題、施設規模、施設内容等に変更が生じる場合も想定されることから、建設市民委員会は引き続き継続することとしているので、ご意見をいただく機会を設けていきたい。

(3)新市庁舎の建設について

 質問:せきぐち正人

  ・新市庁舎建設は平成20年のオープンを目標として、検討が進められているが、市の財政状況を鑑み、はたして本当にこのまま進めていって良いのか、規模などの見直しの必要性はないのか、現時点で市はどういう考えを持っているのか。

 答弁:助役

  ・新庁舎建設事業に関しても、今後の都市経営改革等の推移を慎重に見極めるとともに、(仮称)総合文化センターの整備時期及びそれぞれに配置すべき機能を含め、その整合を図るとともに、調査会議からの提言を十分に参考としながら、可能な限り早い時期に整備を進めていきたい。

(4)ウッディタウン市民センターについて

 質問:せきぐち正人

  ・平成12年12月会議で市民の皆様の声を反映し、図書館や児童館機能を設ける要望を述べたが、その要望に近い形で計画が進められている点を評価している。しかし、先日、図書館分館から図書室という表現への変更があった。このことで機能面 や蔵書数などの面で違いがあるのか。

 答弁:助役

  ・厳しい財政状況のもと管理運営経費の削減に一層努力していくことが求められている。このような状況において、図書室については、開架7万冊を将来目標としているが、開設時点でどれだけの冊数が必要なのか十分検討し段階的に充実を図る方向で現在整備を進めている。名称変更により機能や規模については大きく変更をしていない。


 3. 吉川町との合併問題について

 質問:せきぐち正人

  ・吉川町では合併に関する特別 委員会が設立され、三木市、あるいは、三田市との合併を検討している。

・平成14年6月の私の一般質問で三田市の合併に関する考え方について質問したが、この際も非常に一般 的な回答であり、その後何もなされていないように思われる。

・現状で、このように吉川町からの具体的な動きが出ているのにも係わらず、十分に検討されていないのではないか。吉川町の動きに対してどう対応するのか、具体的に聞きたい。

 答弁:企画財政部長

  ・吉川町では、市町村合併に向けて研究会を設置するなど検討を進めてきたが、合併はやむを得ない選択であること、また、相手先としては三田市と三木市が候補として絞られたところである。

・また、吉川町においては合併調査特別委員会で2市の状況を比較・分析し、現状をまとめた冊子を全世帯に配布するなど、町全体で今後の方向を模索している。

・吉川町の動きに対する市の対応としては、情報提供については協力しているが、吉川町の方針もいまだに決定されていない状況であり、現時点においては、吉川町の自治を尊重し、その動向を注視することが望ましい対応と確信している。

 4. 市のリスク管理について

 質問:せきぐち正人

  ・自然災害だけでなく、三田市の住民にとってのリスクや対策など、体系的なリスク管理は市として行われているか。リスク管理の体制・仕組みについて聞きたい。また、リスク管理の一部として、情報セキュリティ管理について伺いたい。

 答弁:市長

  ・現在、災害応急対策計画を定め大規模災害に対応することとしており、この災害対策本部の指示のもとに、その他の危機に対しても緊急対策を進めることとしている。

・三田市個人情報保護条例などの条例や要網でセキュリティの確保と適切な運用管理を行っている。

 5. 三田市の交通量調査、渋滞対策、及び道路関連工事の状況について

 質問:せきぐち正人

  ・平成13年度など、三田市の交通 量調査が行われてきたが、その目的や内容は何か。三田市の道路における渋滞の場所、時間などの把握は行われているのか。

・渋滞対策として市はどのような認識を持ち、どのような方針を持っているのか。

・例年良く見かける光景だが、2月、3月になるとよく道路関連工事が行われ、渋滞を招いている。道路関連工事の年度末集中の状況について、ご説明をお願いしたい。また、これらの道路関連工事について、担当する複数の部署が相互に協力して計画的に取組まれているのか。

 答弁:技監

  ・平成14年度に兵庫県三田土木事務所で、交差点における混雑解消を目的に、主要な道路の交差点において、朝夕の最も交通 量の多い時間帯に、信号待ち回数、車両滞留長等について調査が実施されており、現在その調査結果 について整理、検討中である。

・渋滞対策の方針としては、兵庫県の調査結果を受け、混雑交差点の抽出をおこない、交差点改良計画を策定していきたい。

・道路区域内工事については、何度末に集中発注しないよう、毎年早期発注に努めている。また、年度始めに工事担当部署間で場所、内容、時期などについて調整会議を行い、路面 の2度掘りの防止、工事による交通渋滞防止に努めている。

 6. 教職員の指導について

 質問:せきぐち正人

  ・平成14年度の予算特別 委員会における私の質問において、不祥事を起こす教師など、不適切な教師が多すぎる点について触れ、教師教育に力を入れていただくようお願いしたい。

・しかしながら、最近、三田市の教員による2件の不祥事が明るみに出た。そのような不祥事が発生するということは、どこかたるんでいる、教員への指導が上手く行ってない面 がある現れではないか。市はこの2つの不祥事の発生後、どう対応しているのか。再発防止策として、何を考えているのか。具体的な回答をお願いしたい。

 答弁:教育長

 

・事件が起きた際にはまず第一に取組むべきは的確な事実確認と当該児童・生徒への心のケアであるが、従来よりスクールカウンセラーを配置し、カウンセリングの実施を行っている。

・先日の教育委員会定例会で不祥事の概要を報告し、委員からは教諭側に細かな配慮を求める意見をいただいた。

・今後、校長会を通じ、三田市教育委員会としても「人権教育研修会」、「生徒指導研修会」などだけでなく、様々な研修を通 じ、人間が人間を教育するという視点に立って、教職員自身も内面的に成長を図るべく進めてまいりたいと考えている。



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